2015/09/05
帰郷
5日、政府は東京電力福島第1原発事故で全住民が避難している人口約7,400人の楢葉町に避難指示を解除しました。4年半ぶりに故郷への定住が許されました。
故郷での希望宿泊登録者は、わずか1割強の351世帯781人です。
驚きました。
政府の避難解除が「何故今、なんでしょう?」
楢葉町は、第1原発から20km圏内の区域です。
国は、20km圏内を計画的避難区域として決め、区域の中に暮らす住民に避難する事を求めました。
アメリカの見解は、50マイル(およそ80km)圏外へ避難するように勧告していました。
この区域のズレの説明がなく、日本ルールで解決しました。
汚染水は深刻です。
タンクの汚染水の濃度を下げる処理は進んでいるようですが、総量は増え続けており、70万トンに迫る勢いです。
今も建屋には毎日約300トンの地下水が流入し、高濃度汚染水が発生しています。
楢葉町は、除染やインフラ整備が遅れ、医療機関やスーパーなど日常生活に欠かせない施設整備も遅れています。
放射能に不安があり、環境が整っていない現状を考えれば、避難指示解除を急ぐ必要がなかったと感じています。
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