2020/12/26
二人の権力者
クリスマスは終わり、日めくりカレンダーも数枚となり、年の瀬を感じるようになりました。国民は、新型コロナウイルスで振り回された1年になりました。
多くの国民は、日々行動を自粛し、緊張した生活を強いられました。
政府にお願いしたいのは、日々感染者が多い東京、大阪を始めとする大都市圏などを抑え込む政策が必要です。
そうしなければ、全国津々浦々 感染者が増え続け、医療体制は崩壊していき、社会不安は一層深刻になります。
25日安倍前首相の「桜を見る会」答弁と菅首相の「コロナ対策」等の記者会見がありました。
「桜を見る会」では、前日東京地検は安倍氏の政治団体代表の配川博之公設第一秘書を政治資金収支報告書に記載しなかったとして、同法違反罪で略式起訴し、罰金100万円の軽い罪を科せました。
安倍氏本人には何のお咎めもない不起訴(嫌疑不十分)の無罪としました。
翌日、安倍氏は、自らが不起訴になった事を理由にして、衆参両院の議院運営委員会で118回に上る虚偽答弁に陳謝する事、これで国民に説明責任を果すことが出来たとして、幕引きを考えた答弁になりました。
議院運営委員会での訂正部分は、会を「個別」の参加者ではなく、「安倍晋三後援会」であったり、夕食会参加者の費用を補填していたことを認めました。
しかし、「隠す理由は何もない」としながら、夕食会の費用を確認できる明細書など新たな資料の提出を拒んだり、何故政治資金として扱わなかったのかの理由も語らずじまいとなりました。
そして、秘書の不始末として、自らを潔白と力説し、議員辞職の考えがなく、次期衆議院選挙に出馬して国民の信を問いたいと話しました。
安倍氏は、策士家です。
そして、秘書の自尊心を傷つけ、秘書をないがしろにしています。
秘書を想う気持ちがあるなら、秘書をかばい、自分が責任をとるべきです。
菅首相の「コロナ対策」等の記者会見です。
自分の言葉で語らない、原稿を読みながらの記者会見です。
こちらも、二階幹事長ら8人での会食を反省し、陳謝しました。
そして、「GoToトラベル」については感染対策と同時に事業を進めたことについて、説明不足を認めました。
何も目新しい話はなく、忘年会や新年会の自粛など「静かな年末年始」を呼び掛けました。
安倍氏を引き継いだ菅首相の舵取りは、心配です。
厚生労働省が、国内で強力な新型コロナウイルス変異種の感染者を発表した今日、菅首相が、強いメッセージでコロナ対策のきめ細かい具体策を発表しなければ、コロナ感染者は増え続け、新型コロナウイルス変異種との闘いには勝てないと感じています。