2020/09/26
失望
16日 菅義偉官房長官が第99代首相に指名されました。首相交代は、7年8か月ぶりです。
菅首相は、記者会見で安倍政権の取り組みを評価し、「しっかり継承し、前に進めていくことが私に課せられた使命だ」と訴えました。
更に、「私は、常々世の中には国民の感覚から大きくかけ離れた数多くの当たり前でないことが残っています。……当たり前が無いことがあります。それらを見逃さず、現場の声に耳を傾けて、何が当たり前なのかそこをしっかりと見極めたうえで大胆に実行する。これが私の信念です」と発言しました。
政策として「デジタル庁の創設」「縦割り行政打破」「縦割110番の設置」「携帯料金値下げ」「不妊治療への保険適用の早急な検討」を掲げました。
驚くべき発言があります。
1つは、政権の決めた政策の方向性に反対する官僚について「異動してもらう」と権力志向の強い発言をしました。
これは、官僚に対して人事権をちらつかせ、官邸の意向に従うよう強要すれば、忖度が蔓延して、公平・公正であるべき行政が乱れ、民主主義の崩壊に繋がる発言です。
2つ目は、GoToトラベルの利用者の中で20人のコロナ感染者を7人しか罹っていないとミスリード発言をしました。
そして、7人のコロナ感染者に「そんなにコロナが感染しないと分かった」と意味不明な結論付けをしました。
3つ目は、安倍前首相の私物化が批判された「桜を見る会」は来年度以降中止する考えを表明しましたが、 「桜を見る会」や」「森友・加計学園」の当たり前でない大きく国民とかけ離れた問題には再調査する必要がないと自己信条に反する発言をしました。
菅首相の目玉政策に「デジタル庁」の創設があります。
菅首相の創設理由は、国連の調査によれば、日本は世界の電子政府ランキングで14位であり、デジタル化の遅れが行政効率の足かせになっているから創設したと話しています。
NTTドコモやゆうちょ銀行での電子決済をめぐる大規模な不正出金問題の現状下、菅首相はデジタル相として平井卓也氏を任命しました。
お手並み拝見前に新大臣平井デジタル相の疑惑が発覚しました。
平井デジタル相が関係する3つの政治団体から香川県四国新聞社主の母の会社に8年間に渡り、約8130万円の政治資金が還流していました。
政治資金の使途を巡る金権腐敗です。
菅政権に期待できなくなりました。
政治資金規正法のザル法を国会議員を除く法律家で整備しなければ繰り返されると感じています。