2020/02/29
安倍首相の独断
29日(土) 新型コロナウイルス(COVID-19)の現状です。中国本土の感染者は7万9251人(22日は7万6936人) 、死者は2835人(22日は2442人)です。
隣国の韓国は、感染者数が3150人(22日は556人)、うち17人(22日は4人)が死亡しました。
日本です。
市中感染者は、242人(22日は120人)、うち死亡者は6人(22日は3人)になりました。
チャーター機による中国からの帰国者14人(22日は15人)で1人は陰性になりました。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗船感染者は705人(22日は635人)、うち6人が亡くなりました。
全体では、961人(22日は770人)、死者は12人と拡大し続けています。
世界(中国と日本を除く)では、58カ国5719人が感染し、死者は96人になりました。
感染拡大顕著の国はイタリア感染者104人(死者29人)、イラン感染者593人(死者43人)、フランス感染者73人(死者2人)、ドイツ感染者66人、スペイン感染者46人、クエート感染者45人、タイ感染者42人、シンガポール感染者98人、バーレーン感染者38人、オーストラリア感染者23人、台湾感染者39人(死者1人)、香港感染者94人(死者2人)そしてアメリカ感染者62人(死者1人)となっています。
WHO(世界保健機関)が2月1日に緊急事態を宣言してから1か月経過しました。
1か月で感染者数は約10倍に急増し、世界5大陸に広がりました。
WHOの危険性評価は、「非常に高い」と最高レベルを認定しました。
そのような状況下、27日安倍首相は側近の異論を押し切り、3月2日から春休みに入るまで全国の小中学校、高校、特別支援学校を臨時休校にする要請を発表しました。【(3月2日~自治体により違う3/18日から26日)~春休み~4/5頃】
2日前の25日に政府が新型肺炎対策の基本方針を決定し、休校などの判断は都道府県に委ねるとしたのに、一転異例の判断をしました。
そして一斉休校要請の翌日28日 安倍首相は、与党内から一律の要請を疑問視する声があり、衆議院財務金融委員会で「各学校、地域で柔軟にご判断いただきたい」と自治体の判断を尊重する対応に修正するとして自治体に丸投げしました。
私見です。
日本社会は、新型コロナウイエルスでパニックになり、更に安倍首相の言動で混乱しました。
新型コロナウイルスは、高齢者と基礎疾患者が重症化しやすく、中国報道では生後1か月~17才までの子供の感染率は0.25%と極めて少ない。子供の感染率が少ないのに、臨時休校の判断は説明が不十分であり、場当たり的で唐突です。
安倍首相は連夜の飲み会をしており、危機意識と緊張感に欠け、対応が後手後手になっている。
臨時休校により、低所得者、パートタイマーで働く女性など経済的に生活が厳しくなり、家庭のしわ寄せが大きい。
核酸増幅法(PCR法)検査は保健所に届け、地方衛生研究所や国立感染症研究所で検査が行われる。民間病院などでは行われていないので、医師が必要と判断しても検査をしてもらえない等、問題山積です。
安倍首相には専門家や閣僚と大いに議論し、安心な社会実現の構築に向け、真剣に取り組んでいただきたいと願っています。