2019/11/30
安倍首相の驕り
安倍首相は、国連演説を 断られました。9月 アメリカニューヨークの国連本部で開かれた「気候行動サミット」です。
日本政府が安倍首相の演説を要望したにもかかわらず、国連は拒否しました。
拒否理由は、二酸化炭素(CO2)の排出が特に多い石炭火力発電の推進方針が支障であるというのです。
更に、グテレス国連事務総長は、「安倍首相は美しい演説ではなく、具体的な計画が必要である」と発言しました。
G7シャルボワ・サミットで提案された「海洋プラスチック憲章」に日本と米国が自国でのプラスチック規制強化を進めることに署名しなかったことも影響していると思います。
次に、北朝鮮との関係です。
先月28日に試射した「超大型放射能」を「弾道ミサイル」と断言した安倍首相を名指しで非難しています。
金正恩氏は、「安倍は本物の弾道ミサイルが何なのか遠からず極めて間近で見ることもあり得る」と警告しました。
安倍首相が無条件の日朝首脳会議を呼び掛けていることを念頭に「最初から永遠に向き合わなかったのが上策との考えが日々固まっていく」と突き放しました。
安倍首相の発言が金正恩氏の逆鱗に触れ、北朝鮮との拉致を含めた諸問題を対話で解決するには程遠くなりました。
「桜を見る会」です。
安倍首相の公私混同・行政の私物化や驕りから、由々しき問題が噴出してきました。
予算額は過去6年間約1700万円(今年は1767万円)なのに、実績は毎年うなぎ上りで、今年は5519万円となりました。
今年、上回った金額3752万円は、過不足となり、安倍首相直轄の内閣府の一般共通経費から支出しました。
予算は国会で審議し承認しているのだから、予算内でやり繰りするのが常識です。
首相には予算がないようで、税金の使い放題は財政民主主義の根幹が崩れています。
前日の夕食会では、公職選挙法違反などの疑いで告発までされたのに明細書などで費用を明らかにしていません。
又、園遊会の招待者名簿は保存期間30年としていますが、桜を見る会では1年未満の文書として、共産党議員が提出を求めた1時間後に大型シュレーターで廃棄してしまいました。
菅官房長官は、「電子データーについては復元できない」としていますが、一般的にパソコンデーターはファイルを画面上から削除しても復元できる可能性があります。
更に、金属探知機の設置やテロ対策の強化をしているのに、反社会勢力やマルチ商法で行政処分による家宅捜索などを受けている人が招待を受けていて、招待者の数や選定基準が極めて不透明であり、首相の匙加減となっています。
政府は連日釈明に追われ、首相は国会答弁の内容を翻しています。
共同通信の11月23日~24日の実施した世論調査では安倍首相を「信頼できない」の回答が69%となりました。
安倍首相には、本人が時々話される「丁寧な説明」をお願いしたいものです。