2018/10/27
プラスチック
微小なプラスチック片「マイクロプラスチック」が人間の便から捻出されました。人の体内からは、初めてです。
日本を含む8カ国の人の便からです。
23日 ウイーンで開催中の欧州消化器病学会(UEG)の会合で発表されました。
マイクロプラスチックは、細かくなれば血管や肝臓にまで達します。
マイクロプラスチックに付着した有害物質は、PCB(ポリ塩化ビフェニル)やDDT(有機塩素系の殺虫剤)であり、発がん性があります。
これらは、食物連鎖を通じて濃度が濃くなり、生物の体内に蓄積されます。
近年、プラスチックはリサイクルし、資源の節約で「循環型社会」を作ろうとする動きがあります。
しかし、6月カナダで開催されたG7サミットでは、プラスチックごみ削減を目指してまとめた「海洋プラスチック憲章」への署名をアメリカと共に日本は見送りました。
日本は、1人当たりの使い捨てプラスチックの使用量がアメリカに次いで2位なのにです。
世界で発生するプラスチックごみの量は2015年時点で年間3億トンあります。
このうち800万トンが管理されないまま海に流し込まれています。
このまま放置すると驚くべきことに、2050年には海を漂うプラスチックごみの量が魚の量を上回ると言われています。
欧州では、プラスチックによるコーヒーカップ、スプーン、フォークなどが急速に紙製品に変わりつつあります。
日本はプラスチック製品は禁止ではなく、レジ袋の有料化として義務付けています。
今後、人間の健康への影響や消火器疾患への患者にどのような影響が出てくるのか大いに心配です。