2021/07/24
東京五輪に想う
23日 第32回夏季オリンピック東京大会が、57年ぶりに開催されました。参加国205カ国、選手団1万1千人、33競技、339種目で8月8日までの17日間で実施されます。
東京五輪・パラリンピックは、安倍晋三前首相の「福島はコントロールされている」とした復興五輪発言で始まりました。
多くの国民は、東北地方の復興を願う「平和の祭典」として喜びました。
ところが、招致活動の推進やその為の協力依頼に費やしたロビー活動資金で五輪汚職疑惑が発覚し、日本オリンピック委員会竹田恒和会長(現在山下泰裕氏)と高橋浩之理事(元電通専務)が辞任しました。
その後、新国立競技場の当初案の白紙撤回や大会エンブレムの盗作疑惑で藍色の「組市松紋」の新デザインへの変更など問題が相次ぎました。
更に、開会式の実質的な責任者で振付師のⅯIⅯIKO氏の辞任や女性蔑視発言の組織委員会の森喜朗会長の辞任そして開閉会式の演出を統括する佐々木宏氏の容姿侮辱発言などで辞任が続きました。
大会直前になって、開会式の楽曲担当だったミュージシャン小山田圭吾氏がいじめ加害者だったことを雑誌で告白していた問題で辞任そして開閉会式の政策・演出チームのショーデイレクター小林賢太郎氏がユダヤ人の大虐殺をパロディに使った内容のものがあったとして、解任されました。
この大会は、コロナウイルスの世界にまん延による史上初の延期や関係者の失言や数々のトラブルに見舞われた大会となりました。 又、「世界一コンパクトな予算」を標榜していましたが、大会発表では1兆6,440億円、関連経費を含めると3兆円超になり、史上最も経費が掛かる大会となりました。
今一番大切な事は、コロナ対策です。
政府には、命や健康を守って欲しいと願うばかりです。
開催された以上、テレビを通して、世界のアスリートを応援していくことが私たちに課せられた使命と感じています。